<告示>
A301 特定集中治療室管理料(1日につき)
1 特定集中治療室管理料1
イ 7日以内の期間
14,406点
ロ 8日以上の期間
12,828点
2 特定集中治療室管理料2
イ 特定集中治療室管理料
(1)7日以内の期間
14,406点
(2)8日以上の期間
12,828点
ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料
(1)7日以内の期間
14,406点
(2)8日以上
60日以内の期間
13,028点
3 特定集中治療室管理料3
イ 7日以内の期間
9,890点
ロ 8日以上の期間
8,307点
4 特定集中治療室管理料4
イ 特定集中治療室管理料
(1)7日以内の期間
9,890点
(2)8日以上の期間
8,307点
ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料
(1)7日以内の期間
9,890点
(2)8日以上
60日以内の期間
8,507点
5 特定集中治療室管理料5
イ 7日以内の期間
8,890点
ロ 8日以上の期間
7,307点
6 特定集中治療室管理料6
イ 特定集中治療室管理料
(1)7日以内の期間
8,890点
(2)8日以上の期間
7,307点
ロ 広範囲熱傷特定集中治療管理料
(1)7日以内の期間
8,890点
(2)8日以上
60日以内の期間
7,507点
注1 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、必要があって特定集中治療室管理が行われた場合に、当該基準に係る区分及び当該患者の状態について別に厚生労働大臣が定める区分(特定集中治療室管理料2、4及び6に限る。)に従い、14日(別に厚生労働大臣が定める状態の患者(特定集中治療室管理料2、4及び6に係る届出を行った保険医療機関に入院した患者に限る。)にあっては60日、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関に入院している患者であって、急性血液浄化(腹膜透析を除く。)又は体外式心肺補助(ECMO)を必要とするものにあっては25日、臓器移植を行ったものにあっては30日)を限度として、それぞれ所定点数を算定する。
注2 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険医療機関において、15歳未満の重篤な患者に対して特定集中治療室管理が行われた場合には、小児加算として、当該患者の入院期間に応じ、次に掲げる点数をそれぞれ1日につき所定点数に加算する。
イ 7日以内の期間
2,000点
ロ 8日以上
14日以内の期間
1,500点
注3 第1章基本診療料並びに第2章第3部検査、第6部注射、第9部処置及び第13部病理診断のうち次に掲げるものは、特定集中治療室管理料に含まれるものとする。
- イ 入院基本料
- ロ 入院基本料等加算
(臨床研修病院入院診療加算、
超急性期脳卒中加算、
妊産婦緊急搬送入院加算、
医師事務作業補助体制加算、
特定感染症入院医療管理加算、
難病等特別入院診療加算(二類感染症患者入院診療加算に限る。)、
地域加算、
離島加算、
精神科リエゾンチーム加算、
がん拠点病院加算、
医療安全対策加算、
感染対策向上加算、
患者サポート体制充実加算、
重症患者初期支援充実加算、
報告書管理体制加算、
褥瘡ハイリスク患者ケア加算、
術後疼痛管理チーム加算、
病棟薬剤業務実施加算2、
データ提出加算、
入退院支援加算(「1」の「イ」及び「3」に限る。)、
認知症ケア加算、
せん妄ハイリスク患者ケア加算、
精神疾患診療体制加算、
排尿自立支援加算及び
地域医療体制確保加算を除く。) - ハ 第2章第3部の各区分の検査
(同部第1節第2款の検体検査判断料を除く。)
- ニ 点滴注射
- ホ 中心静脈注射
- ヘ 酸素吸入
(使用した酸素及び窒素の費用を除く。)
- ト 留置カテーテル設置
- チ 第13部第1節の病理標本作製料
注4 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た病室に入院している患者に対して、入室後早期から離床等に必要な治療を行った場合に、早期離床・リハビリテーション加算として、入室した日から起算して14日を限度として500点を所定点数に加算する。
この場合において、同一日に区分番号「H000」に掲げる心大血管疾患リハビリテーション料、「H001」に掲げる脳血管疾患等リハビリテーション料、「H001-2」に掲げる廃用症候群リハビリテーション料、「H002」に掲げる運動器リハビリテーション料、「H003」に掲げる呼吸器リハビリテーション料、「H007」に掲げる障害児(者)リハビリテーション料及び「H007-2」に掲げるがん患者リハビリテーション料は、算定できない。
注5 別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た病室に入院している患者に対して、入室後早期から必要な栄養管理を行った場合に、早期栄養介入管理加算として、入室した日から起算して7日を限度として250点(入室後早期から経腸栄養を開始した場合は、当該開始日以降は400点)を所定点数に加算する。
ただし、区分番号「B001」の「10」に掲げる入院栄養食事指導料は別に算定できない。
注6 重症患者の対応に係る体制につき別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た病室に入院している患者について、重症患者対応体制強化加算として、当該患者の入院期間に応じ、次に掲げる点数をそれぞれ所定点数に加算する。
イ 3日以内の期間
750点
ロ 4日以上
7日以内の期間
500点
ハ 8日以上
14日以内の期間
300点
注7 特定集中治療室管理料5又は特定集中治療室管理料6を算定する保険医療機関であって別に厚生労働大臣が定める施設基準を満たすものにおいて、特定集中治療室管理に係る専門的な医療機関として別に厚生労働大臣が定める保険医療機関と情報通信機器を用いて連携して特定集中治療室管理が行われた場合に、特定集中治療室遠隔支援加算として、980点を所定点数に加算する。
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<通知>
A301 特定集中治療室管理料(1日につき)
(1)特定集中治療室管理料の算定対象となる患者は、次に掲げる状態にあって、医師が特定集中治療室管理が必要であると認めた者であること。
- ア】意識障害又は昏睡
- イ】急性呼吸不全又は慢性呼吸不全の急性増悪
- ウ】急性心不全(心筋梗塞を含む。)
- エ】急性薬物中毒
- オ】ショック
- カ】重篤な代謝障害(肝不全、腎不全、重症糖尿病等)
- キ】広範囲熱傷
- ク】大手術後
- ケ】救急蘇生後
- コ】その他外傷、破傷風等で重篤な状態
<R6 保医発0305第4号>
(2)広範囲熱傷特定集中治療管理料の算定対象となる広範囲熱傷特定集中治療管理が必要な 患者とは、「A300」の救命救急入院料の(2)と同様であること。
<R6 保医発0305第4号>
(12)特定集中治療室管理料に係る算定要件に該当しない患者が、当該治療室に入院した場合には、入院基本料等を算定する。
この際、入院基本料等を算定する場合の費用の請求については、「A300」の救命救急入院料の(17)と同様であること。
<R6 保医発0305第4号>
(3)「注1」に掲げる臓器移植を行った患者とは、当該入院期間中に心臓、肺又は肝臓の移植を行った患者のことをいう。
<R6 保医発0305第4号>
(4)「注2」に規定する小児加算については、専任の小児科の医師が常時配置されている保険医療機関において、15歳未満の重篤な患者に対して特定集中治療室管理が行われた場合に14日を限度として算定する。
<R6 保医発0305第4号>
(5)「注4」に規定する早期離床・リハビリテーション加算は、特定集中治療室に入室した患者に対し、患者に関わる医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士又は臨床工学技士等の多職種と早期離床・リハビリテーションチームによる以下のような総合的な離床の取組を行った場合の評価である。
ア】早期離床・リハビリテーションチームは、当該患者の状況を把握・評価した上で、当該患者の運動機能、呼吸機能、摂食嚥下機能、消化吸収機能及び排泄機能等の各種機能の維持、改善又は再獲得に向けた具体的な支援方策について、関係学会の指針等に基づき患者が入室する治療室の職員とともに計画を作成する。
イ】当該患者を診療する医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士又は臨床工学技士等が、早期離床・リハビリテーションチームと連携し、当該患者が特定集中治療室に入室後48時間以内に、当該計画に基づく早期離床の取組を開始する。
ウ】早期離床・リハビリテーションチームは、当該計画に基づき行われた取組を定期的に評価する。
エ】「ア」から「ウ」までの取組等の内容及び実施時間について診療録等に記載すること。
<R6 保医発0305第4号>
(6)「注5」早期栄養介入管理加算は、重症患者の特定集中治療室への入室後、早期に管理栄養士が当該治療室の医師、看護師、薬剤師等と連携し、早期の経口移行・維持及び低栄養の改善等につながる栄養管理を実施した場合の評価である。
なお、当該加算を算定する場合は、同一日に「B001」の「10」入院栄養食事指導料を別に算定できないが、他の病棟に転棟後、退院後の生活を見据えて必要性が認められる場合は、この限りではない。
<R6 保医発0305第4号>
(7)「注5」に規定する加算を算定する場合には、日本集中治療医学会の「日本版重症患者の栄養療法ガイドライン」に沿った栄養管理を実施すること。
また、入室患者全員に栄養スクリーニングを実施し、抽出された患者に対し、次の項目を実施すること。
なお、「ア」及び「イ」(「注5」に規定する「入室後早期から経腸栄養を開始した場合」の所定点数を算定する場合にあっては、「ア」から「ウ」まで)は入室後48時間以内に実施すること。
- ア】栄養アセスメント
- イ】栄養管理に係る早期介入の計画の作成及び計画に基づく栄養管理の実施
- ウ】腸管機能評価を実施し、入室後48時間以内に経腸栄養等を開始
- エ】経腸栄養開始後は、1日に3回以上のモニタリングを行い、その結果を踏まえ、必要に応じて計画を見直すとともに栄養管理を実施
- オ】再アセスメントを実施し、胃管からの胃内容物の逆流の有無等を確認
- カ】「ア」から「オ」までの内容を診療録等に記載すること。
なお、「ウ」に関しては、入室時刻及び経腸栄養の開始時刻を記載すること
加えて、上記項目を実施する場合、特定集中治療室の医師、看護師、薬剤師等とのカンファレンス及び回診等を実施するとともに、早期離床・リハビリテーションチームが設置されている場合は、適切に連携して栄養管理を実施すること。
<R6 保医発0305第4号>
(8)「注5」に規定する加算の1日当たりの算定患者数は、管理栄養士1名につき、10人以内とする。
また、当該加算及び「A233-2」栄養サポートチーム加算を算定する患者数は、管理栄養士1名につき、合わせて15人以内とする。
<R6 保医発0305第4号>
(9)「注6」に規定する重症患者対応体制強化加算は、重症患者対応に係る体制について、集中治療領域における重症患者対応の強化及び人材育成に係る体制を評価したものである。
<R6 保医発0305第4号>
(10)「注6」に規定する重症患者対応体制強化加算は、特定集中治療室管理料を算定している患者について、当該患者の入院期間に応じて算定する。
<R6 保医発0305第4号>
(11)「注7」に規定する特定集中治療室遠隔支援加算は、特定集中治療室管理料を算定している患者について、「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」及び関係学会の定めるガイドラインを参考に通信環境等を整備した上で、情報通信機器を用いて支援側の保険医療機関と連携して特定集中治療室管理を行った場合に被支援側の保険医療機関において算定する。
なお、この場合の医療機関間での診療報酬の分配は、相互の合議に委ねるものとする。
<R6 保医発0305第4号>