<告示>
B001-4 手術前医学管理料
1,192点
注1 手術前に行われる検査の結果に基づき計画的な医学管理を行う保険医療機関において、手術の実施に際して区分番号「L002」に掲げる硬膜外麻酔、区分番号「L004」に掲げる脊椎麻酔又は区分番号「L008」に掲げるマスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔を行った場合に、当該手術に係る手術料を算定した日に算定する。
注2 同一の患者につき1月以内に手術前医学管理料を算定すべき医学管理を2回以上行った場合は、第1回目の手術前医学管理に係る手術料を算定した日1回に限り、手術前医学管理料を算定する。
注3 手術前医学管理料を算定した同一月に区分番号「D208」に掲げる心電図検査を算定した場合には、算定の期日にかかわらず、所定点数の100分の90に相当する点数を算定する。
注4 同一の部位につき当該管理料に含まれる区分番号「E001」に掲げる写真診断及び区分番号「E002」に掲げる撮影と同時に2枚以上のフィルムを使用して同一の方法により撮影を行った場合における第2枚目から第5枚目までの写真診断及び撮影の費用は、それぞれの所定点数の100分の50に相当する点数で別に算定できる。
この場合において、第6枚目以後の写真診断及び撮影の費用については算定できない。
注5 第3部検査及び第4部画像診断のうち次に掲げるもの(手術を行う前1週間以内に行ったものに限る。)は、所定点数に含まれるものとする。
ただし、当該期間において同一の検査又は画像診断を2回以上行った場合の第2回目以降のものについては、別に算定することができる。
- イ 尿中一般物質定性半定量検査
- ロ 血液形態・機能検査
- 末梢血液像
(自動機械法)、 - 末梢血液像
(鏡検法)及び - 末梢血液一般検査
- 末梢血液像
- ハ 出血・凝固検査
- 出血時間、
- プロトロンビン時間(PT)及び
- 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)
- ニ 血液化学検査
- 総ビリルビン、
- 直接ビリルビン又は抱合型ビリルビン、
- 総蛋白、
- アルブミン
(BCP改良法・BCG法)、 - 尿素窒素、
- クレアチニン、
- 尿酸、
- アルカリホスファターゼ(ALP)、
- コリンエステラーゼ(ChE)、
- γ-グルタミルトランスフェラーゼ
(γ-GT)、 - 中性脂肪、
- ナトリウム及びクロール、
- カリウム、
- カルシウム、
- マグネシウム、
- クレアチン、
- グルコース、
- 乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)、
- アミラーゼ、
- ロイシンアミノペプチダーゼ
(LAP)、 - クレアチンキナーゼ(CK)、
- アルドラーゼ、
- 遊離コレステロール、
- 鉄(Fe)、
- 血中ケトン体・糖・クロール検査(試験紙法・アンプル法・固定化酵素電極によるもの)、
- 不飽和鉄結合能
(UIBC)
(比色法)、 - 総鉄結合能
(TIBC)
(比色法)、 - リン脂質、
- HDL-コレステロール、
- LDL-コレステロール、
- 無機リン及びリン酸、
- 総コレステロール、
- アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、
- アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)並びに
- イオン化カルシウム
- ホ 感染症免疫学的検査
- 梅毒血清反応
(STS)定性、 - 抗ストレプトリジンO(ASO)定性、
- 抗ストレプトリジンO(ASO)半定量、
- 抗ストレプトリジンO(ASO)定量、
- 抗ストレプトキナーゼ(ASK)定性、
- 抗ストレプトキナーゼ(ASK)半定量、
- 梅毒トレポネーマ抗体定性、
- HIV-1抗体、
- 肺炎球菌抗原定性(尿・髄液)、
- ヘモフィルス・インフルエンザb型(Hib)抗原定性(尿・髄液)、
- 単純ヘルペスウイルス抗原定性、
- RSウイルス抗原定性及び
- 淋菌抗原定性
- 梅毒血清反応
- ヘ 肝炎ウイルス関連検査
- HBs抗原定性・半定量及び
- HCV抗体定性・定量
- ト 血漿蛋白免疫学的検査
- C反応性蛋白(CRP)定性及び
- C反応性蛋白
(CRP)
- チ 心電図検査
区分番号「D208」の「1」に掲げるもの
- リ 写真診断
区分番号「E001」の「1」の「イ」に掲げるもの
- ヌ 撮影
区分番号「E002」の「1」に掲げるもの
注6 区分番号「D026」に掲げる血液学的検査判断料、生化学的検査(Ⅰ)判断料又は免疫学的検査判断料を算定している患者については算定しない。
注7 第1章第2部第3節に掲げる特定入院料又は区分番号「D027」に掲げる基本的検体検査判断を算定している患者については算定しない。
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<通知>
B001-4 手術前医学管理料
(1)手術前医学管理料は硬膜外麻酔、脊椎麻酔又は全身麻酔下で行われる手術の前に行われる定型的な検査・画像診断について、請求の簡素化等の観点から包括して評価したものであり、「L002」硬膜外麻酔、「L004」脊椎麻酔若しくは「L008」マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔下に手術が行われた場合に、月1回に限り、疾病名を問わず全て本管理料を算定する。
<R6 保医発0305第4号>
(2)手術前1週間に本管理料に包括されている検査及び画像診断項目(以下この項において「検査項目等」という。)のいずれも行わなかった場合は、本管理料は算定しない。
なお、「手術を行う前1週間以内に行ったもの」とは、手術を行う日の前日を起算日として1週間前の日から当該手術を実施した当日の手術実施前までに行ったものをいう。
<R6 保医発0305第4号>
(3)手術前医学管理料には、包括されている検査項目等に係る判断料が含まれており、手術前医学管理料を算定した月に「D026」血液学的検査判断料、生化学的検査(Ⅰ)判断料及び免疫学的検査判断料は別に算定できない。
<R6 保医発0305第4号>
(4)手術前医学管理料を算定する際使用したフィルムの費用は、「E400」フィルムの所定点数により算定する。
<R6 保医発0305第4号>
(5)本管理料を算定する手術前1週間において、入院と入院外が混在する場合においても、本管理料に包括されている検査項目等の1回目の所定点数については別に算定できない。
<R6 保医発0305第4号>
(6)本管理料を月初めに算定し、手術前1週間が月をまたがる場合においても、本管理料の所定点数に包括されている検査項目等の1回目の所定点数については別に算定できない。
<R6 保医発0305第4号>
(7)同一の患者について、月をまたがって1週間以内に硬膜外麻酔、脊椎麻酔又は全身麻酔下の手術を2回以上行った場合には、最初に行った手術の際に手術前医学管理料を算定し、2回目の手術の際には手術前医学管理料を算定せず、それぞれの検査項目等の所定点数により算定する。
(例)当該月の29日に硬膜外麻酔、脊椎麻酔、全身麻酔下の手術を行い、翌月の3日に再び硬膜外麻酔、脊椎麻酔、全身麻酔下の手術を行った場合の算定。
当該月の29日に手術前医学管理料を算定し、翌月の手術の3日の際には手術前医学管理料を算定せず、それぞれの検査項目等の所定点数で算定する。
<R6 保医発0305第4号>
(8)本管理料に包括されている肝炎ウイルス関連検査を行った場合には、当該検査の結果が陰性であった場合も含め、当該検査の結果について患者に適切な説明を行い、文書により提供すること。
<R6 保医発0305第4号>